システム運用中にページデータセットを追加する

By 神居 - Posted: 2008/10/24 Last updated: 2009/11/10 - One Comment
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運用中にページデータセットが一杯になってくると「IRA200E AUXILIARY STORAGE SHORTAGE」と言うメッセージが出る。これはページング・スペースの70%が使用されたことを意味する。状況が変わらなければやがて「IRA201E CRITICAL AUXILIARY STORAGE SHORTAGE」となる。この時点でページング・スペースの85%が使用されている。この状態になるとMVSは新規のジョブは実行できなくなる。STARTコマンドでのSTCタスクの起動やTSOユーザーのログオンはリジェクトされる。アイドル・イニシエーターがあっても新たなジョブは実行されない。すでにログオン中のTSOユーザーや起動中のジョブ、STCタスクは実行が継続されるが何せページング・スペース不足の状態なので優先度にもよるが動きはにぶい。
MSPではIRAの代わりにKARのIDで同じメッセージが出る。(IRA200EはKAR200Iとなっている、MSGテキストは確か同じ)

メモリー・ストレージを獲りまくりながらループしているようなプログラムがいればそれをキャンセルすればいい。STORAGE SHORTAGEのMSGと共にどのジョブがどの位ページング・スペースを使っているか、トップ5(ワースト5?)が別のMSGで表示されるから怪しいと思ったジョブを殺せばよい。
ただこのようなバグっぽいプログラムのせいではなく、本当に必要なジョブが増えてしまったためページング・スペースが足りない場合はページデータセットを増やすしかない。
予備のページデータセットがあればOSのPAコマンドで簡単に追加できる。もし予備がないなら以下のJCLを使ってデータセットを作成すればよい。


ページデータセットの作成(MVS)


ページデータセットの追加

PA PAGE=SYS1.PAGE.TEMP1

ページデータセットの状況表示はD ASMコマンドで表示できます。

D ASM

追加したページデータセットが不要になったらPAGEDELコマンドでMVSから切り離します。

PD DELETE,PAGE=SYS1.PAGE.TEMP1

または放っておきます。次のIPLでは使われません。(データセットは消さない限り残っている)
こういう時のために予備のページデータセットを作っておいて、すぐにPAコマンドで追加できるようにしておくことといいでしょう。ただしお行儀の悪いプログラムによる一時的なことでなく、本当に必要なページング・スペースが足りなくなって来ているなら、通常使用するページデータセットとして追加しておく方がいいでしょう。

MSPではPAコマンドで新規ページデータセットがアロケートできるのでコマンドだけで対処できます(PDコマンドはありません)。

PA SYS1.PAGE1.TEMP1,FUNC=ALLOC,VOL=xxxxxx,SPACE=100
PA SYS1.PAGE1.TEMP1,FUNC=ADD
D PAGE,DS

VOS3ではMVSに準じた方法で行います。AMS(JSCVSUT)のDEFINE PAGESPACEでデータセットを作り(構文はMVSと同じ)、PAコマンドで追加(これも例示の内容ではJCLはMVSと同じ)となります。PDコマンドはありません。D ASM相当のコマンドもありません。

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One Response to “システム運用中にページデータセットを追加する”

Comment from hi-u
Time 2011年5月4日 at 18:49

VOS3でもD ASM,DSでページデータセットの状況表示ができます(SAR/D/ESで提供されているコマンドですけれど)。