CLISTでISPFを学ぶ(1)

By 神居 - Posted: 2018/09/30 Last updated: 2018/09/30 - Leave a Comment
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CLISTでISPFを学ぶ(1):JCLをサブミットして、ジョブログ(実行結果)ISPFブラウザーで確認する

ISPF(Interactive System Productivity Facility:対話式システム生産性向上機能)は、z/OSを使う上で必須で使えなければならない機能です。ISPFを利用する機能として、JCLやプログラムのソースを編集しサブミットしたり、データセットの一覧を表示して改名や削除などのさまざまな操作を行うことができるPDF(Program Development Facility)や、ジョブの実行結果を見たりするSDSF(System Display and Search Facility)が有名で、開発部門、運用部門、管理部門などメインフレーム運用に携わるあらゆる業務で日常的に使われています。
しかしながら、ISPFとはPDFやSDSFのことを指すのではありません。PDFやSDSFなどのさまざまな機能プログラムやツールを、TSO画面を通じて対話式で処理を実行するための土台となるものです。多くのエンジニアが日々の業務で使用するツールがPDFやSDSFであるために、ISPF=PDF+SDSFと思われていることも多いですが、実際はISPFという土台の上でPDFやSDSFという対話型処理を行うプログラムが実行されています。これは、OSとアプリケーションの関係に似ています。OSという土台の上でアプリケーション・プログラムが動くわけです。ISPFでは、土台となる機能が「DM(Dialog Manager):ダイアログ・マネージャー」と言い、DMという土台の上で動くプログラムを「ダイアログ」と言います。PDFは、ISPFが提供する代表的なダイアログの1つです。
メーカーやベンダーから提供されるダイアログを使うだけのことが多いですが、土台であるISPF/DMのしくみを学び、直接自分で土台を使うことができるとz/OSの操作や運用の幅が広がります。ダイアログは必ずしもプログラムである必要はなくCLISTでもかまいません。CLISTだけでの処理はコマンド・ラインがベースになりますが、ISPF/DMのサービスを呼び出すことによって画面パネルを使用した対話型処理として実装することができます。少し複雑な処理であれば、REXXを利用するといいでしょう。REXXは、メインフレームからSystem i、AIX、z/LinuxなどのIBMコンピューターに共通のスクリプト言語です。

ISPF/DMに関連するマニュアルには以下のものがあります。実際に作ってみる際は、本サイトの記事だけでなくマニュアルも併せて参照して下さい。

最初に紹介するのは、CLISTからユーザー独自のISPFパネルを表示して、入力されたデータ内容に応じた処理を行うサンプルです。以前に、CLIST入門編の最後に紹介した「JCLをサブミットして結果をISPFブラウザーで表示するCLIST」をISPFパネル入力にしたものです。CLISTによるデータ入力の基本はコマンドライン・ベースですが、ISPFパネルを利用すると、より実践向けにできます。ISPFサービスの呼び出しについては、以前のCLIST入門(9)にも解説があります。



業務で使う、ちょっとした定型的な処理などは、ISPFのサービスを組み合わせることで簡単なパネル・アプリケーションとして作ることもできます。この連載では、ISPFの土台であるISPF/DMの使い方の基本を紹介して行こうと思います。

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