z/OS V2.2からのJES2の新たなジョブ・スケジューリング機能

By 神居 - Posted: 2016/10/05 Last updated: 2016/11/24 - Leave a Comment
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2015年秋に出荷されたz/OS V2.2において、JES2のジョブ・スケジューリングにはいくつかの機能追加が行われています。1つが、ジョブ・デッドライン・スケジューリングで、ジョブの実行開始時刻や実行開始期限を指定できるようにした機能です。もう1つが、ジョブ実行制御(JEC:Job Execution Controls)機能です。
Job Execution Controlsは、近年のバージョン/リリース・アップの中でも大規模な機能追加で、既に完成されていて機能的には大きく変わることはないと思っていたJES2サブシステムに、新しいジョブ実行のスケジューリング機能を追加したものです。具体的には、複数のジョブをグループにまとめて並列実行できるようにする、グループ内でのジョブを先行/後続関係に基づいて実行する機能です。これらの機能によってより柔軟なジョブ運用ができるようになります。また、これまでは、JES2にその機能がないが故にISV製品などを導入して構築されてきたジョブの自動運用システム(ジョブ・ネットワーク)が、40年も経って今さらと言うかやっとと言うか、JES2単独の機能でも、ある程度なら手軽に構築できるようになります(*1)。


*1 豊富な機能を持ち、複雑なスケジューリング制御を行える、A-AUTOなどのISV製品のジョブ自動運用ソフトが不要になるわけではないが、これまではOS側にまったく同等の機能がなかった故に、ISVの独壇場であったジョブの自動運用分野に、基本的なものならz/OSだけでジョブ・ネットワークを構築できるようになったことは今後知っておく必要はあるだろう。今後は、当然ISV製品側でもJES2の新しいJEC機能を利用してのジョブ自動実行スケジューリングを機能強化したり、新たな管理機能を追加したりされるであろう。




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