3.TSO(TSS)が提供する環境とTcpLink等端末エミュレータマクロとの違い

By 岡田 - Posted: 2016/06/05 Last updated: 2016/06/05 - Leave a Comment
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ここまでTcpLinkのマクロでどのような事が出来るのかを簡単な例を用いて説明してきましたが、そもそも端末エミュレータのマクロを使う意味があるのかという疑問があると思われます。今までの環境から新しい事にシフトするにはリスクが付きまといます。
そこで、Z/OSやVOS3等OSが提供している環境(ISPFライブラリやMODE/PNL・CLIST)と端末エミュレータが持つマクロとの違いを纏めました

ここでは、TSO(TSS)での自動化(効率向上・品質向上)を前提として記載しています。

TSO(TSS)が提供する自動化環境とTcpLink等の端末エミュレータマクロとの違い

項目 ISPF(Z/OS)、MODE/PNL・CLIST(VOS3) TcpLinkマクロ(V3.50)
ISPF等、マクロの動作範囲 TSO(TSS)セション内 パソコンのユーザ内
異なるLPAR(区画)へのデータ渡し JOB転送、SYSOUT転送、共用データセットへの書き込み等
(通信やDISKの共有環境が必要)
同一パソコンユーザ内で異なるLPARのTSOにログインできれば可(クリップボード)
内部で使う変数の有効範囲 ISPFを抜けるまで(ISPFライブラリ)、
TSSセション内(VOS3CLIST)
パソコン内(クリップボード等)
自動実行(※) ISPF,CLIST単独での実行は困難(セションを起動し続けている必要がある) 可能(macctl32.exeが提供されている)
※ここでの自動実行とは作業者が不在でも事前に特定の日時に特定の処理を登録した処理が実行できる事を指します
macctl32.exeを使ったTcpLinkマクロの自動実行については、TcpLinkの「マクロ編集ツール」のヘルプを参照して下さい

近年、LPAR(区画)が増えた事で、一つのLPARで処理が出来ない業務が増えていると思われます。
本番区画と開発区画とか、同じコマンドを異なる区画で実行し、その結果を比較したいなど、、
そういった複数LPARでの連携には端末エミュレータのマクロが有効であると考えます

また、ISPFやCLISTでは日付やユーザIDを予約記号で差し込む場合、展開するJCLを加工しておく(加工する)必要がありますが、TcpLinkマクロは差し込む方法と結果が確定している場合、展開JCLを加工する必要がありません。

時代とともにメインフレーム、パソコンと言ったハードウェアは高速化し、社会の流れも速さが求められる時代です(昔とする定義を示すことわざとして”十年ひとむかし(一昔)”と言いますが、今は社会の流れの早さに”五年ひとむかし(一昔)”が合っているような気がします)

仕事に対するレスポンス(ターンアラウンドタイム)の早さも要求されいていると思います。
端末エミュレータのマクロを有効活用して、突発的な業務でマクロを作って作業時間を短縮したり、同じ業務をマクロ化して作業品質の向上につかってみてください

次回は、最終回としてTcpLink(マクロが全般)に対する問題点と要望事項を書きます。
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