日立の大型汎用コンピュータAP8000にIBMあり

By 岡田 - Posted: 2016/05/22 Last updated: 2016/09/17 - Leave a Comment
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日立が提供している大型汎用コンピュータ(AP8000)シリーズは2003年第4四半期より出荷開始しました。
AP8000シリーズはAP8000E→AP88000→AP8800Eと進化していくのですが、ここにIBMが関わっていた事はあまりしられていません。


2001年3月13日 日立製作所と米IBMが戦略的提携について発表しています。
この中ではメインフレームとUNIXサーバの分野で技術提携をするとしており、メインフレームの分野については

・両社で日立のメインフレーム用OS「VOS3」が稼動するメインフレーム用MCM(マルチプロセッサモジュール)を共同開発・製造する。
・IBMがIBMメインフレーム用CMOSプロセッサ・コアにVOS3固有の命令セットを追加、日立に提供。
・日立はこのプロセッサを組み込んだMCMを製造する。

という内容です。


この日立とIBMの共同開発により、以下の変化もありました
・日立が初めてメインフレームコンピュータで稼動するLinuxとして「Linux for AP8000」を出荷した
・メインフレームのコンソール装置や最大16個のコンソール画面を1台の装置で対応できるコンソールデバイスサーバ(CDSV)にIBMのOS/2が導入された

「Linux for AP8000」

Linuxの供給元はTURBOLINUX社でしたが、その後出荷を停止しています。
当時メーカーに居た私は、”大型汎用コンピュータでLinuxが稼動できる”とメインフレームの将来性に明るい展望を見た時期でありました。
しかし、結果としてマニュアルが難しかった(メインフレームのマニュアルに慣れている人間に対して)点、システムを構築する上でのサポート体制が少なかった(個人的印象です)などがあり「Linux for AP8000」を導入したという情報はついに聞くことがありませんでした
本件については、こちらでも記載していますので、お時間がある際に観て下さい。「メインフレームのこれから(二極化)」

コンソールデバイスサーバ(CDSV)

本装置の登場は1つの物理コンピュータで複数のOS(LPAR)が稼動できる資源論理分割PRSM(PRMF)のリリースによるものです
2003年からしばらくはOS/2ベースの装置が提供されていましたが、2012年頃にはWindowsベースに変っていたと記憶しています
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