1.効率化したい手順を記録させる

By 岡田 - Posted: 2016/05/14 Last updated: 2016/05/22 - Leave a Comment
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これからご説明します内容は以下の条件である事をご理解願います。
1)Tcplinkスタンダード ver3.50であること
2016年5月時点の最新のTcplinkスタンダードのバージョンが5.02ですが、3.50→5.02の差分においてマクロ機能に大きな改修がないと判断しています
2)z/os(3270エミュレータ)の環境であること

Tcplinkのエミュレータはマルチベンダ対応なので、Z/OS以外のMSPやVOS3(560/20エミュレータ)などにも活用できると考えます

##本題に入ります

Tcplinkのマクロ機能は専用コマンドで記述したテキスト形式のファイル(以下macファイルとします)をインタプリタで実行します
インタプリタで実行されるため、記述した内容のシンタックスチェックはmacファイル実行時に行われます

macファイルを扱う上で、以下2点を留意しておいて下さい
※ファイルの作成先のフォルダはTcplinkのインストールフォルダの下にある”MACRO”配下に置くことでmacファイルの管理が容易になります
※ファイル作成時、拡張子を”mac”として下さい。ダブルクリックした際に、Tcplinkのマクロ記述ファイルとして認識され、自動実行されます

このテキスト形式のファイルは以下の2つの方法で作ることができます
1)メモ帳などのエディタで作成する
2)エミュレータの「マクロ記録」を用いる

今回は、2)の「マクロ記録」でファイルを作成する方法をご説明します

・「マクロ機能」を実行する時はエミュレータの赤いボタンをクリックします
「マクロ機能」ボタンを押す前にマクロ化を開始する画面を出しておいて下さい。
マクロ記録
・クリックすると、出力ファイル名を聞かれますので、選択します
例では、c:\LOGON.MACとします
→選択した時点から記録が開始されます
(操作が記録されている間、エミュレータ画面に以下の変化が生じます)
・ウィンドウの名称が端末名と「マクロ記録中」という文言が交互に表示します
・クリックした「赤いボタン」が四角い「停止ボタン」に変ります

ここで、自分がマクロ化したい手順を入力します
#TSO(TSS)にログオンする手順をマクロ化します
1)ENTER LOGONから開始します
ENTER_LOGON
(今回、テストとして行った作業は以下3点です)
→ユーザIDとして”AAAAAAAA”を入力して、ENTER
→パスワード応答画面に対して、(パスワードとして)”BBBBBBBB”を入力して、ENTER
→LOGON完了画面をクリアするために、ENTER

マクロ化終了。停止ボタンを押します

※操作時の注意点
◎マクロ記録は以下の内容が記録されます
a)キーボードから入力された内容(特殊キー、記号も記録されます)
b)キー入力の時間間隔(waitコマンドとして記録されます)

◎また、以下の内容は記録されません
c)マウスで画面内をクリックした場合(画面内の場所等も記録されません)
d)コピー、ペーストした内容
TSO画面の中で(マクロ記録中に)コピーしたもの、TSO画面外から(マクロ記録中に)コピーしたもの全て

・入力が終わったら、「停止ボタン」を押すことで、マクロ記録が終了し、入力内容がマクロ専用コマンドに変換されmacファイルとして出力されます

上記の操作で作成されたマクロファイル(c:\LOGON.MAC)の中は以下のようになります
・・・・+・・・・1・・・・+・・・・2・・・・+・・・・3
string “AAAAAAAA”
emulator key [enter]
wait 4
string “BBBBBBBB”
emulator key [enter]
wait 1
emulator key [enter]

簡単な操作や入力の時間に余裕を持った操作内容であれば、そのままお使い頂いても差し支えありません

しかし、Tcplinkマクロが持つ特性や実行する環境によって以下の考慮が必要になります
#1:TSOの環境は内部要因(リージョン・常駐ランの多重度等)・外部要因(作業パソコンの能力、ネットワークの混雑さ)によってレスポンス等が変化するため、次回以降期待通りの処理されない可能性
#2:一度作ったmacファイルを実行する前提環境を忘れた場合などは意図した操作がされないため、前提環境を確認するようなチェックをmacファイルに入れる必要性
#3:今回作成したmacファイルの作業効率を高めるための最適化(相対入力→直接入力への書き換え)等

そこで、入力内容をより高い品質・処理時間を短縮させるためのチューニング・最適化を行います。
本件は次回ご説明します
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