もう一つのVOS3・・・VOS3/HAPシリーズ

By 岡田 - Posted: 2016/03/05 Last updated: 2016/03/13 - Leave a Comment
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MVS互換を根底に持ち、今日まで続いているVOS3は「大型汎用コンピュータ(Mシリーズ、MPシリーズ、APシリーズ)」のオペレーティングシステムです。

実は、VOS3にはスーパーコンピュータ向けのオペレーティングシステムがありました。
それが、VOS3/HAP(High speed Array Processor)です

以前、IAP(内蔵アレイプロセッサ)について書きました。これは、汎用大型コンピュータのCPUをサポートするために、CPUの中に搭載された補助プロセッサです。

1980年台前半、大規模・複雑・高速で科学技術計算を処理するためのコンピュータとして日立はスーパーコンピュータ「S-810」をリリースしました。
その後S-820、S3000まで発展するのですが、これには今まで汎用コンピュータMシリーズの補助プロセッサとして開発してきたIAPのノウハウが生かされました。

VOS3/HAPはハードウェアの進化(S810→S820→S3000)と共に、以下の流れを組みました

VOS3/HAP/SP21・・・・S810向け

VOS3/HAP/ES1・・・S820向け

VOS3/HAP/AS・・・S3000向け


S810(S820,S3000)はスーパーコンピュータではありますが、オペレーティングシステムは2つ使います
VOS3/HAPと従来のVOS3です

関連資料が少なく、詳細について書くことができずとても残念なのですが、IAPなどの流れを考えると以下のことを推測しています。
VOS3/HAP・・・ベクトル計算を処理するOS
VOS3・・・・・・・(従来の)スカラー計算を処理するOS

スーパーコンピュータを一から開発するのは膨大な費用と時間を要します。また、スーパーコンピュータでも汎用コンピュータで実行可能な処理はあります。そこで、汎用コンピュータ(VOS3)の技術を生かしつつ、ベクトル計算を高速・複雑・大規模に処理するため、IAPを大型化し、VOS3/HAPとして進化したと考えています。

これから、ハードウェア(S810,S820,S3000)についても書いていく予定です
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