日立の大昔のVOS3エディター「DESP」

By 岡田 - Posted: 2016/02/26 Last updated: 2016/03/13 - Leave a Comment
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私が入社して最初の2年くらいは、VOS3のエディターは現在主流の「ASPEN(アスペン)」ではなく、「DESP(デスプ)」でした。

四半世紀前に消えたDESPの事を説明するには資料が少なく、記憶の中での情報となってしまうのですが、ASPENとの違いとして、、

1.DESPはメインフレーム上のデータやTSS(TSO)操作に主観を置いていたのに対し、ASPENは更にプログラムデバッグ、操作データのバッファリング(UNDOコマンド追加)など機能拡張した
その後、ASPENの付加機能としてASPEN/MF,ASPEN/SFがリリースされた
ASPEN/MF・・・HOAPLINK(HOAPMAIL)前提のメール機能をサポートするソフト
ASPEN/SF・・・ASPENの機能制限や専用言語によりASPENで動作するコマンドをユーザ独自で
作成できる機能をサポートするソフト
(私はこのソフトを利用して、データのブロック編集を効率よくさせていただきました)

開発部門の人間にとってはASPENに変わった事で作業効率が上がったと思いますが、運用方だった私は異なるデータを同じ画面上で比較できたり、TSSコマンドの実行結果がその場でわかる事が出来たDESPの方が作業しやすかったです

2.DESPは全画面エディターではありましたが、画面分割(SPLIT)、TSS(TSO)コマンド発行時は下半分がTSSラインモード画面に変化し、コマンド実行結果が即座にわかる様になっていましたが、ASPENは完全に画面自体が切り替わります。

3.DESPはメニューが英文のみでしたが、ASPENで日本語メニューがサポートされるようになりました(パラメタにより英文メニューへの変更も可能です)

4.DESPには無かったのですが、ASPENでは各サイトで標準値等設定するための「ASPENゼネレーション」機能ができました。この事によりASPENの出口ルーチンも作成可能となっています。

ASPENの出口ルーチンで一番扱ったのが、「他の(TSS)ユーザのSYSOUTを編集できるルーチン」でした

オープンバッチシステムの環境下において、他のTSSユーザのSYSOUTや”SYSLOG”などTSSユーザを持たないSYSOUTを直接編集する事は(セキュリティ上)できません。
編集できるようにするためには、ASPENの出口ルーチンで編集可能なリターンコードを返す事で処理可能になります。詳細は割愛しますが、特定ユーザ(センタ管理者等)にだけ処理可能にしていました。


上記を観るとDESPからASPENにエディターが変わった事で使いやすくなった人が増えているように思われますが、腑に落ちない点もあるのです

5.DESPとASPENで行コマンドが変わってしまった事
画面中の複数行を削除する場合、、、
DESP・・・削除する対象の行の上と下をDDで囲む
ASPEN・・・削除する対象の行の上と下を:Dで囲む
同様にコピーはCCと:C、移動はMMと:Mです。

コマンドの変更は明らかにユーザの操作性を減退させます。
エディターを変えても操作性を悪くしないようコマンドを極力変更しないのが普通です
(私が担当した顧客では日立にお願いして:DでもDDでも動作する機能(限定公開機能)を仕込んでいました)
DESPをASPENに変更するための(もう一つの)影の理由はあったのではと考えてしまいます。特別な理由が無い限りDESPが現在でもエディターとして残っていても問題無かったはずです。
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