メインフレーム業界の「正規雇用者」と「非正規雇用者」を経験して、、

By 岡田 - Posted: 2013/11/17 Last updated: 2013/11/19 - Leave a Comment
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私は日立のコンピュータ会社に正規雇用として23年、そして非正規として五ヶ月経過しました。
昨年から取り組んでいる「メンタルヘルス」に関する勉強を通じて、それぞれの立場で意識したい事が固まって来ました。

私の経験から以下の事を書きますが、この事はコンピュータ業界のみならず、正規雇用と非正規雇用を抱える全業界に関わる共通問題と思います。


○正規雇用者の立場からの非正規雇用者との関わりについて
昭和62年に日立のコンピュータ会社に入社後、1990年後半から非正規雇用を抱える事になり、その後異なる会社の要員と一緒に働く事について、心の持ち方や技術の継承について悩みながら仕事を行いました

その中で感じた事として、、
1)非正規雇用者を単なる「労働力」ではなくて、「一人の人間」として関わる事
→外観や年齢によって関係を薄くしたり、「使いにくい」という判断をしていると、その行動が将来逆の立場として自分に返ってくる可能性がある事は否定出来ません。
  定年まで正規雇用として働けたとしても、老後の人生において自分が行ってきた「人間として正しくない行為」を咎(とが)められる可能性を残しているからです。

今年、ある自動車会社で正社員が社外に出たとき、以前働いていた非正規労働者に刃物で刺されるという事件が発生しました。
正規雇用と非正規の間に格差社会が続く限り、このような痛ましい事件が発生する可能性は今後増えていくでしょう、そして自分にも降りかかってくる事を(定年後、体が弱くなった老後に置いても)発生する事を忘れてはいけないと思います


自分の技術が継承されても「その人の為になれば」という気持ちで仕事を与えて頂きたいです。

非正規雇用者としては、「自分の知識で働く」”死んだ時間”より「自分の知識が増える労働」である”生きた時間”で労働できる事に喜びを感じますし、そのような労働をさせる正規雇用者は喜ばれます。

2)「脳」が増えたという気構えで関わる
 →非正規雇用者の年齢如何に関わらず、正規雇用者が通ってきた人生とは全く違う道を進んできたのは事実です。自分が知らない事を知っている可能性は大いにあるのですから、知識を借りるつもりで関わっていただきたいと思います。
  非正規の人材が正規雇用者より高いスキルを持っている場合、なおさら使わない手はありません。
  原則的に「正規雇用>単価>非正規雇用」という格差社会である現在において、安い単価で雇えているのですから、これ以上、ビット単価が安い人材(同じ記憶領域の中に沢山の知識を詰めている)を正しく使えなければ、会社から定年まで非難される事と思います

3)他の正規雇用者の働き方を勉強する
これは、「井の中の蛙」にならないための方法です。
一つのサイト(顧客)に固執していると、そこでのルールでしから働けなくなり、それがいつの間にか社会の常識と勘違いしてしまうのです。
自分以外の労働者(正規雇用、非正規雇用関係なく)の働かせ方も同様です。

日本国内で働けた時代は、日常会話で問題無かったですが、海外との取引があると、取引先の母国語も必要になるのと同じ事です。

この三点めの事について、私が関わってきた会社は対応が薄いと感じました。

4)正規雇用者として恥ずかしくない行動をして欲しい
これは、私が非正規で働いてもっとも強く感じた事です。
正規雇用者は非正規雇用者より時間単価が高いです。
そうなると一つの行動それぞれのお金が非正規より高い事を考えると、非正規から見て恥ずかしくない行動をして頂かないと、正規雇用者としてふさわしくないと判断してしまいます

それが、プロパーとしての会社のイメージにもつながります。

恥ずかしくない行動の一番が「肉体作業を極力しない」事です。

私が現在働いている職場には2名のプロパーが居ます。
その一人は私より年上なのですが、大量の技術文書のシュレッダーを自分で行うのです。(毎月の恒例なのですが、、)

それを見ていると、時間単価が私より高いのだから、もっとやるべき事はあるはずなのに、、といつも思います。

肉体作業だったら、非正規に振って欲しいです。

会社はそれぞれの作業者の給与を計算するのに自己申告制を採用しています。
つまり、どんな作業をしたとしても、職場で働いた時間を申告すれば、それがそのまま給料になるのです。

正規雇用者である以上、作業の内容を高める事にこだわって頂きたいと思います


○非正規雇用者として働いている時
非正規雇用者としてもっとも注意しなければならないのは、「精神的に苦しくなる事(精神疾患)をどのように防ぐか?」という一点に付きます

1)仕事以外で自分の生き甲斐を持ちつづける事
非正規雇用者として正規雇用の元で働いていると、(今は辛くなくても)精神的に苦しくなる事が必ず発生してきます。
年齢的に安心しているとか、仕事が楽しいからとか色々あると思いますが、そのような気持ちは周りの環境の変化や加齢によって変化します。

それは格差社会が平準化されていかない限り続きます

その時、精神的に折れないようにするには、仕事以外の方法で自分の生き甲斐を見出せるようにしておく事です。
近未来の自分の理想像でも良いですし、仕事とは違う趣味で働くための勉強でもいいです。とにかく、自分の心の疲れを開放できる手段を持つことです

仕事一筋で、(人との関わり合いが無い)趣味を持っていない人(仕事が忙しくて趣味をする時間を持てない人も同様)は危険です。

ここで言う、(人との関わり合いが無い)趣味とは、自分が手がけた事で、不特定の人から”笑顔”がもらうことが出来ない趣味を指します。
他の人からの”笑顔”で自分が元気になれますし、心の疲れも払拭できるのです。

2)何らかの夢を持ちつづける事
私は非正規雇用として働きだしてから、”宝くじの購入”を復活させました。

それまでは、購入には反対をしていたのです。
その理由として、、
A)自分が汗水流して得たお金と違って、それほどの労力をかけていない状態で得た大金は(大金を得るために自分が苦労した記憶が脳や体に染み付いてないから)すぐに無くなってしまう

B)宝くじで大金を得た情報な何らかの方法で外部に流出して、それが悪徳業者に入手されて、そこから大金獲得者に対する攻撃が始まるから、安心して生活出来なくなる

上記A)、B)は、ある本で読んで納得しています。

しかし、上記A)、B)の苦しみよりも、現在の非正規雇用としての労働が苦しい事実を考えた結果、一週間でも”夢”を持っていたいと思えるようになり、宝くじの購入を復活させたのです

個人個人で、”夢”の方向性は違うと思いますので、ご自身の”夢”を作って、持ちつづけて頂きたいです

3)食事の内容に注意する
収入が少ないと、時間を節約するために食事を簡単な食品で済ませるケースを見ます。それが、精神疾患になりやすい体にしている事を注意して頂きたいです。


孔子の言葉に「恒産なくして恒心なし(こうさんなくしてこうしんなし)」という言葉があります。生活を維持するために最低限必要な安定収入が無ければ、安定した心を得る事が出来ないという意味だそうです。

生計が苦しいと心がすさんでしまい、自分を失う原因になります。
そのような事にならないように注意したいものです
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