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VOS3システムモジュールが壊れた時の対策手法

先日、IPPコマンドの弊害について書きました

満了日付が付いているデータセットの削除はJBBSDS00で保護できますが、メンバのRENAMEには効力がないというのが私の見解です。

その理由として、、
1)RENAMEコマンドを実行した時、オウンコーディング(データセット属性チェックルーチン:JDJUDSCK)が呼ばれますが、引数として渡されるのは、新データセットと旧データセット名称は渡されますが、メンバ名は渡されない
→RENAMEコマンドの中でチェックしているものと思われます

2)ISMルール(データセット割り当てルール)でチェックする方法も考えましたが、TSS上でRENAMEコマンドが呼ばれるため、プログラム名をチェックしようにもTSSのプログラム名(JETTFT01)が認識されてしまうと思われること

3)総合利用者管理機能でRENAMEコマンドの実行保護すると、引数のチェックができないため影響範囲が広がってしまう事

です

私が懸念していること(RENAMEコマンドによって必須モジュール名称が変えられてしまう)は、運用中にIPLの際に呼ばれるメンバ名の名称変更をされてしまったがために、次回のIPLでシステムが正常にIPL出来ずに、システムの回復に時間を要してしまう事になることです

この対策を考えましたので、ここで公開します

A)システム停止直前の処理
システムを停止する前に、IPLに必要なモジュールに欠落がないかをチェックするために、JSFDCDPのCOMPAREで事前に複製しておいたオフラインディスク上のデータセットと検証して、不一致があれば修正する

B)次のIPLを行った後、業務が実行可能状態になった時点で、A)で必要な検証元データセットをJSFDCDPのBACKUPでオフラインディスクに複製する

複製するデータセットは、IPLに必須なモジュールだけでなく、業務開始に必要なデータセットも含めることで安全性が広がると考えます

複製データセットをオフラインディスクにしているのは、運用中に不用意な操作をされないようにするためです。
JSFDCDPでオフラインディスクへのアクセスを行う時、コンソールに応答要求が来ますが、この応答は自動ライブラリにメッセージIDと実行元ジョブ名を記載しておくことで自動応答のアクションを定義できます

DMFVSSではオフラインディスクとの検証はできますが、業務起動後の複製の時、VBACKUPでしか対応できず、DD文で装置を制御するためオンラインにする必要があります