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【重要】これからのメインフレームを支える要員の育成手法についてについて

この内容は、先日緊急入院していた病床で思いついたアイデアです。

今の時代、メインフレームを支える要員(特に顧客システムを支えるベンダー要員)の作業環境が危機的状態です。

「セキュリティ」とか、「コンプライアンス遵守」の言葉で、日々の仕事の中で簡単に、システムに触れさせることを許可しない顧客が増えてきました。その結果、操作に不慣れな要員が増えつつあります。

これが、五年、十年続くと、我々のように若い時に、一人でシステムの生成からデバッグまでさせられた経験豊富な人間が定年等で居なくなり、経験が浅くて品質の低下した要員だけでメインフレームの業界を支えることになり、これがメインフレーム業界自体の崩壊の切り口になって行く、、

これは、本当に由々しき問題と思います。

特に日本は稀に見る「メインフレーム大国」です
社会生活の見えない部分で、メインフレームシステムが支えています。

メインフレームに関わって27年の私が思いついたのが、以下の三点です
1)ベンダー内に散らばっている要員を一箇所に集める
2)顧客ごとにセキュリティなどのランク付をして要員を再配置
3)現在では主流となった端末エミュレータに操作ログ蓄積機能を盛り込む

それぞれについて、説明します
1)ベンダー内で散らばっている要員を一箇所に集める
私が長年関わってきた、大手グループ企業は、事業所制を敷いています。産業、流通、金融などで事業所を分割して、それぞれのところに要員がいます。

昔、新人を要員育成のために投入していた時代では、次から次と育成して行くことができたので、事業所制でも問題ありませんでした

ところが、先にご説明したように、メインフレームに触れることができないこと、社会的風潮として、サーバーやパソコンなどシステムの多様化により、新人をメインフレームの要員として育成しようとする部署が激減しています。

そこで、各事業所に散在している要員を一か所に集めて、職能別の部署を立ち上げるのです。

どうして、集める必要があるかというと、異なる事業所間の人員の移動が、人員予算などで縛られているため困難だからです。

要員を一箇所に集めると、グループ企業で関わる要員の規模と、個人個人の能力の違いが見えてきます

2)顧客毎にセキュリティなどでランク付をして、要員を再配置
ベンダー要員が育つ場所、、それは、顧客システムです。
顧客先に駐在して、顧客システムに尽くす。その時に要員が育成されて行くのが、昔の流れでした。

でも、今は違います。詳細は、上術で述べたので省略します

その結果、新しい機能を追加しようにも、経験が浅いので、問題に対応できる能力に乏しかったり、作業品質の低下を招くと思います

そこで、育成できる顧客システムと、そうでないシステムを見極める必要が出てきます。

顧客からすると、何ふざけたことを言っているのかと、思われるかもしれません。

しかし、メインフレームの要員の育成には長い時間がかかるのです。

27年関わっている私でも、仮想化、クラウド、並列化と言った言葉にいつも勉強の毎日です
社会に科学技術の進歩が続く限り、メインフレームコンピュータシステムであっても要員の能力を高めることを止めてはならないと思います

そこで、顧客システムAからCなどランク付をします
Aランク:要員の育成ができる顧客システム
Bランク:AとCの中間
Cランク:セキュリティなどで育成が困難な顧客システム

Aランクで要員を育成して、BとCに振り分けて行く

3)端末エミュレータに操作ログ蓄積機能を盛り込む
顧客が要員をシステムに触れさせたくない理由の一つに端末からの操作で何をしているかわからない。ということがあると思っています。

コンソールでしたら、システムログ、ジョブでしたら、ジョブログが残ります。
でも、端末からの操作ログは、個別に作り込みをしないと残せません。

メインフレームの場合、TSS,TSOなどのシェアリング、DB操作などあらゆる操作が可能なので、、

そこで、エミュレータに操作ログを残す機能をもたせるのです。
顧客はその情報から、誰(ユーザID)が、いつ、どのような操作をしたのかをオフラインの状態から確認できます。

このログを定期的にftpやsendmailで転送させることも容易です

操作を「見える化」する事で、顧客は今までより安心する事ができますし、操作する側を「見られている」という意識が働いて、より慎重に操作をする事になると思っています


さいごに、、
ここの内容は、一つのグループ企業に留める話ではなくて、メインフレーム業界全体で取り組むべきことと思います

我々のように、もう先が長くない人間ならまだしも、二十代、三十代の要員がこれからメインフレーム業界を影で支えて行く必要があるのです。

我々の手で、明るいメインフレーム業界にしていきたいものです

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