高速ダンプの応答を省略できる「JSLDUMP応答省略機能」

By 岡田 - Posted: 2013/10/04 Last updated: 2013/10/05 - Leave a Comment
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VOS3に従事している人間にとって、「高速ダンプ(JSLDUMP)」を操作する機会は極端に少ない。

高速ダンプとは、VOS3システムが何らかの原因で制御不能となった時、再IPLする直前にOSのメモリ状態を記録して、後日原因調査するための、数少ない情報です。

この情報を取得出来ない事は、根本原因の調査が不可能である事を意味している

しかし、システムが制御不能に陥った場合は、再IPLを早急に行い、システム状態を迅速に復旧することが求められている。

そのため、どこのサイトでも高速ダンプを迅速、確実に取得するための手順書と出力媒体(磁気テープや磁気ディスク)を準備している


しかし、今まで私が懸念していた事として、以下の事があった

1:高速ダンプを採取する時、必ずコンソールに対して応答に答える必要がある。
  ただでさえ、操作する機会が滅多に発生しない高速ダンプ。
  さらに、早くシステムを回復する必要があるため、迅速性が求められる中、緊張せずに正しい応答要求ができるか否かはその時に操作する要員の経験と能力に依存されていた。
  しかも、高速ダンプ採取時に媒体不良が発生したら、もっとパニックに陥る

今の時代、高速ダンプの取得テストなどを含めた「障害回復訓練」を定期的に行っているサイトがどれだけあるだろうか、、


この緊張状態を少しでも緩和する機能がようやく提供される事となった

それが「JSLDUMP応答省略機能」である

この機能はVOS3/US 05ー00からサポートされた機能である。


<機能の概要>

高速ダンプを実行する場合、事前にJSLDUMPマクロを用いて、制御プログラムを媒体(磁気テープ若しくは磁気ディスク)に書き込んでおく必要がある。

これを”制御媒体”と呼ぶ事にします

制御媒体には、応答するコンソールのアドレスや高速ダンプで採取するメモリの出力先などの情報を書き込みますが、その中に応答すべき内容を省略するか否かを選択できる”REPLYパラメタ”が今回追加となりました

REPLY=NOを選択した場合、高速ダンプを実行してもコンソールに応答要求は発生せず、高速ダンプの開始メッセージが出力された後、事前に選択しておいた媒体(出力媒体)へメモリの内容が書き込まれる作業が黙々と実行される。要員ははただ高速ダンプが終了するメッセージを確認後、再IPLをすれば良い

ただし、この機能はJSLDUMPのバージョン(US 05ー00)がシステムの動作バージョンと同じ事が条件となるため、本機能を使いたいサイトはVOS3/US 05ー00へのOSバージョンアップが必要となります

間違っても、US 05ー00のJSLDUMPを他のOS(US 05ー00以外)の高速ダンプとして使うことの無いようにお願いします。

その場合の動作は保証されていません
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