VOS3:端末IDとIPアドレスによる接続相手チェックの違い

By 岡田 - Posted: 2013/09/14 Last updated: 2013/10/05 - Leave a Comment
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VOS3ではTSSで端末IDをみて、制御できるとお伝えしました。
また、最近の通信管理プログラムよりパソコンのIPアドレスを取得できることもお伝えしました。

この違い、私はとても大きなことと思っていました。

メインフレームでTCP/IPに関わり出したのは、もう20年以上も前の事です。
MVSソフトの説明で書きましたが、ECS/VTAMで動作するKNET,K2000が最初です。

この時から、IPアドレスで制御できればとずっと思い続けていました
それはIPアドレスは物理情報ですが、端末IDはホスト側が勝手に決めた論理情報だからです。

少し技術的な話になりますが、端末IDを決めているのはパソコン上で動作しているTSS端末エミュレータで設定している識別情報(VOS3ではAP識別子と呼んでいます)です

この値を変えれば別の端末IDにすり替えることも可能です
これにはホスト側の設定が脆弱性を持った定義構成になっているかという条件が付きますが、、

また、KNETや後に運用に関わることになったXNF/TCPでも、端末IDのプール運用が可能だったため、私が担当したシステムのようにユーザがどこのパソコンから入ってきたのかを注意するサイトではプール運用は怖くて使えなかったのです。

*プール運用は一定個数の端末IDを確保しておき、LOGONしてきた端末に順番に端末IDを割り振る方式です。
同じパソコンからLOGONしても、ホスト側のTSSの混み具合で端末IDが変わります

こういった理由で、IPアドレスをTSSセション内から得られるのは悲願が達成されたと思っているのです

現時点において、このIPアドレスを取得するには、以下の条件が伴います
1)ハードウェア
ILA2のファームウェアのバージョンがIPアドレス取得機能をサポートしていること
2)ソフトウェア
通信管理プログラムXNF/AM,XNF/TCP及びTSSプログラムTIOP3のバージョンが上記機能をサポートしたバージョンであること
3)プログラム作成
端末IDを取得するマクロGTERMIDにIPADDRサブオペランドをつけたユーザプログラムを独自に作って運用すること。詳細はGTERMIDを記載している最新のマニュアルに書かれています

VOS3側でIPアドレスを取得できるコマンドは現時点で提供されていません。
今後リリースされるものと思いますが、ニーズと開発費用との駆け引きは内部で必ず議論するはずなので、必要を感じたサイトは独自にユーザプログラムを作成する方が早いと思います
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