ディスク装置の特性

By 神居 - Posted: 2012/04/30 Last updated: 2012/05/08 - One Comment
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現在のIBMのメインフレームで使われているディスク装置は3390ディスク装置がほとんどである。互換目的などで3380ディスク装置が使われることもある。どちらのタイプのディスク装置にせよ、物理的な3390あるいは3380ディスクとしてのハードウェアが未だに使われていることは恐らくなく、ストレージ・サブシステム内で論理的に定義されたものであろう。

MSPとVOS3でも、ソフトウェアから見たディスク装置の特性には互換がある。一昔前のIBM3380ディスクに対しては、富士通ではF6425ディスク、日立ではH8598ディスクが対応する。IBM3390ディスクに対しては、日立ではH6588(H6587)ディスクが対応する。富士通には3390互換のディスク装置はなかった。そのため一部のISV製品などでは、インストール先デバイスが3380ディスクに最適化されるようにデータセット容量やブロックサイズなどが設定されるものもあった。
富士通、日立もIBMと同じく現在では物理的なハードウェアとしてのF6425ディスクやH6588ディスク装置が使われるわけではなく、例えば富士通ならETERNUSディスクアレイ・システム上でのエミュレーション・デバイスなどとなる。

運用面から見れば、デバイスの速度や容量(シリンダー数)などに関しての互換性がどうなのかということもあるが、プログラミングの面ではそれらはほとんど考える必要はない。トラックの容量に関しては重要な互換要素であるがディスク容量(シリンダーの数)は気にするものではない。



※日立の6587ディスクのUCBタイプコードはx26となりIBM3390とは異なる。そのため3390ディスクであることをUCBのタイプコードから判定するプログラムは、VOS3用に修正する必要がある。その他については、トラック長や利用可能なユーザーデータ長などは3メーカーとも互換なので、ディスクの装置名を表示することなどを除けばMVS用プログラムをそのまま使うことも可能である。
ただし近年サポートされているEAV(拡張アドレスボリューム)など、大容量ボリュームのディスク・アクセスに関しての互換はない。また、VTOCの形式なども非互換がある。


富士通、日立の両社がIBMの完全互換ディスクとして追随していたのは3380ディスクまでで、3390ディスク以降は富士通は互換製品を出していない。日立では3390-9型までは互換ディスクとして提供されていた。いずれにしても、トラック長やシリンダーあたりのトラック数などには互換があるため、ハードウェア面での非互換を意識することはほとんど必要ない。非互換が大きいのは、UCBの参照方法やVTOCフォーマットなど、OS側のソフトウェア仕様に関してである。

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One Response to “ディスク装置の特性”

Comment from shok
Time 2013年7月11日 at 13:36

日立の互換ディスクについてです

3380の互換がH8598、3390の互換がH6588となっておりますが、少し違います

H8598、H6588を含むディスク装置(H6587、H6595他)には、それぞれ『互換モード』と『ネィティブモード』があります

互換モードは3380相当(1トラック47476バイト)、ネィティブモードは3390相当(同じく56664バイト)になります

装置ごとの違いは、1ボリューム当たりのシリンダ数になります