出口ルーチンとは

By 神居 - Posted: 2009/11/11 Last updated: 2009/11/11 - Leave a Comment
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出口ルーチン(Exit Routine)

出口ルーチン:Exit Routineとは、MVS(MSP,VOS3)においては、OSまたは各種のミドルウェア製品をカスタマイズするためのプログラムを指します。OSがさまざな制御を行い、サービスを提供する際に、その動作や機能の一部をユーザーが認識したり、変更したりするための仕組みです。出口ルーチンを使用することでOSのカスタマイズができるようになっています。SYS1.PARMLIBに定義するさまざまなOSの起動パラメーターでも、カスタマイズが可能ですが、MVSでは伝統的に出口ルーチンと呼ばれる、アセンブラー・プログラムによるカスタマイズ方法も提供してきました。

出口ルーチンはOSから呼び出されるサブルーチンとして捉えるとわかりやすいです。OSで何らかのイベントが発生すると、対応する出口ルーチンを呼び出します。ただしすべてのイベントで呼び出されるわけではなく、出口ルーチンが呼び出されるイベントはOSによって予め決まっています。
例えば、コンソールにメッセージが出る際に、呼び出される出口ルーチンがあります。OSはコンソールにメッセージを出力する時、対応する出口ルーチンが登録されていれば、「今からこういうメッセージを出すがかまわないか?」という問いかけの意味で出口ルーチンを呼び出します。出口ルーチンでは、ユーザーの運用に合わせて、メッセージを削除したり、変更したり、宛先を変えたり、などのコントロールができるようになります。出口ルーチンを応用して、独自のジョブ・スケジューリングや自動運用のしくみなどを構築するようなことも可能になります。
OSのみならず多くのミドルウェア製品も同様です。例えばIBMのCICS、IMS、DB2などにもさまざまな出口ルーチンが提供されていて、ユーザー独自のセキュリティー管理を行ったり、ログを取ったりすることができます。またISVソフトウェア製品には、OSの出口ルーチンを応用したものも数多くあります。システムやジョブの自動運用ソフトウェアなどはその代表的なものです。さらにISVソフトウェア製品自身も、それぞれ独自の出口ルーチンによってカスタマイズ可能になっているものがあります。

MVS(z/OS)にはさまざまな出口ルーチンがありますが、以下にその一例を示します。

MSPやVOS3にも出口ルーチンは存在しますが、必ずしもMVSと同じものが提供されているわけではありません。ジョブ管理(SMF)関連は同様のものが比較的ありますが、コンソール制御などはMVSほどきめ細かく提供されていません。MSPの場合、コンソール・メッセージの制御は、OSの出口ルーチンよりは、AOFと言う自動運用ソフトの機能によってカスタマイズすることも多いようです。

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