米国人気質と日本人気質なのか?
週刊誌を見ていたらこんな本の広告があった。
- 「ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層」(新潮新書)
中身を見ていないので内容については語らないが、広告にこんなくだりがあった。
- 「希望を語る大統領、危機を語る総理大臣」
長年ISVで海外のソフトウェア製品を扱ってまざまざ感じたことがある。大した顧客数じゃなかったから全部を知ってるわけではないし、実際はみんながみんなそうではないだろうが、企業の情報システム部門に携わる人達って昔に比べてだんだんネガティブになってきたように思える。パッケージソフトに関して言えば、開発元の人達の感覚って例えバグが多くても、それはそれ(もちろん直しますよ)、でもこのソフトの良さをもっと見てくれよ!とプラス思考が前に出てます。でも日本のお客さんは、これが出来なきゃだめ、あれも出来なきゃだめ、うちの会社の場合はこうでないとだめ、絶対問題が起きないって保証できます?…と結構マイナス思考で突いてくる人が多くなったように思う。はっきり言ってすんごーくストレスでしたよ。自分で作ったもんならわかったよ、好きにしてやるよ!って開き直ることもできるのですが、何せ人様が作ってるソフトで版権もありませんから結構板挟みってことも多かったです。もちろん人種で単純に分かれることではないけど、そんな風に感じてました。
これも某国産メーカーのソフト製品を作った時のことなんですけど、存在しないパラメーターやパラメーターに間違った値を設定した時など、いちいちエラーにしないで、無視したり、デフォルト値などに自動修正して、ワーニングのMSGは出すけど起動の処理は続けるって仕様で出したら、却下されたことがあった。必ずエラーにして落としちゃってくれって。そうしないとパラメーターに設定した値で動いているものだと勘違いしてしまい、別の意味で混乱を招くからだそうです。誤りなら誤りだとはっきりしてくれた方がいいって。小さな親切大きなお世話ってことでしょうか。MVSや当時やってたソフトも近年は多少のパラメーター・エラーぐらいじゃ起動は続けるっていうようになってたから、そういう風にデザインしたんですけど。やっぱり米国人と日本人の違いかなぁってその時も思いましたよ。もちろん作る上では止めちゃう方がはるかに楽ちんだけど。
希望と危機って言うほどではないが、ポジティブかネガティブって思うと何か妙にあてはまるかなぁ…